概要
- 開催期間
- 令和7年3月1日(土)~3月31日(月) 展示会場/体育館1階ロビー
- 主催者
- (公財)福島県都市公園・緑化協会
詳細
本コンテストは平成19年度から開催しているもので、(公財)福島県都市公園・緑化協会が指定管理者を務めている「あづま総合運動公園」、「福島市民家園」、「逢瀬公園・福島県総合緑化センター」「福島空港公園」を対象に、公園の四季折々の風景、家族・友人らと過ごすひと時の様子、イベントの楽しげな様子などを捉えた作品を募るコンテストです。ご覧になった方が改めて公園の魅力に気づかされるような作品を選出しています。さらに、令和3年度から新設した「ふくしまの公園特別賞」では、県内すべての都市公園を撮影対象に広げました。
今回のコンテストには、244点の作品を県内各地からお寄せいただきました。ご応募いただいた皆様には心より感謝を申し上げます。厳正な審査の結果、29点の作品が選出されました。ぜひ、四季折々の公園の表情を捉えた作品をご覧いただき、それぞれの公園へと足をお運びいただくきっかけになれば幸いです。
2月6日に厳正なる審査を行いました結果、下記のとおり入賞者が決定しましたのでお知らせします。3月1日~3月31日まで、あづま総合体育館1階ロビーにおいて、入賞作品展示会を開催しますのでどうぞご来園ください。ご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。
ふくしまの公園特別賞 優秀賞【冒険者たち】門林 泰志郎<いわき市21世紀の森公園>
ふくしまの公園特別賞 入選【至福の時】吉田 正也<大池公園(矢吹町)>
ふくしまの公園特別賞 入選【満開の桜に囲まれて】西山 栄<いわき市21世紀の森公園>
ふくしまの公園特別賞 入選【君は誰れ】大島 市郎<会津レクリエーション公園>
ふくしまの公園特別賞 佳作【空も飛べるはず】菅野 由美子<十六沼公園(福島市)>
ふくしまの公園特別賞 佳作【雪の山門】柏舘 健<勿来の関公園(いわき市)>
ふくしまの公園特別賞 佳作【ちょっと待って】梅津 文子<陣屋の杜公園(桑折町)>
ふくしまの公園特別賞 佳作【なかよし】佐藤 ミヨ子<荒川桜づつみ公園(福島市)>
【審査員講評】
審査員長 黒岡 隆様(福島県写真連盟会長)
第18回ふくしまの公園フォトコンテストに多くの素晴らしい作品が揃いました。公園は身近に触れ合うことが出来るため、写真愛好家にとって絶好の撮影場所であると思います。四季折々の公園の良さを知り尽くした皆さんの写真ですから、私も新たな発見を見出し楽しく審査をさせていただきました。
最優秀賞の大谷佐平さんの作品「夢の中の散歩道」はアーチ状のバラ園の中に人物を配置した構図で、色彩も良くファンタジックな世界を上手に表現しました。絞りを開けレンズの特性を活かしたことにより、背景のバラの花がボケて人物が手前に浮き出てくるように見えました。優秀賞の熊田行雄さんの作品「春の日!!」は空港公園のスケールの大きさを広角レンズで表現しました。イベントの様子とともにツツジを手前に見せて季節感が伝わる美しい写真でした。同じく優秀賞の遠藤康彦さんの作品「夜の民家園 旧筧家」はライトアップされた旧家を長時間露光で撮影した作品で、光の扱い方が上手で写真技術の高さを感じました。
次回もまた多くの応募を寄せていただきたくお願いします。特に冬の作品が少なく公園の雪景色を期待したいです。主催者の公園関係者方々のお骨折りに感謝致します。
審査員 佐久間 靖様(福島民報社編集局整理部長)
初めて審査員を務めさせていただきました。出品者が思い思いに捉えた風景や人々の営みなどの写真を一枚一枚拝見し、視点の面白さや技術の高さに感心いたしました。
最優秀賞に輝いた大谷佐平さんの「夢の中の散歩道」は、花のガーデンアーチを背景にぼかし、手前中央の女性の立ち姿を際立たせた構図が幻想的で美しく奥行き感もあって、最も印象に残る一枚となりました。優秀賞をはじめ入選、佳作に選ばれた作品も、コンテストのテーマである「公園」において自然が四季折々に織りなす景観、人々の活動や営み、豊かな表情などを多彩な目線で切り取っていました。作品を通じて「公園」の魅力や自然の豊かさなどが十分に伝わるだろうと思いました。課題として、冬の公園の姿や楽しさが伝わる作品がもう少し多ければ良かった…と率直に感じました。応募者は「常連さん」が多いようです。主催者の皆さまにおかれましては、今後さらにこのコンテストの存在や意義を広くPRしていただき、新規の応募者が新たな着眼点を持って写した作品が増えることを期待しつつ、講評に代えさせていただきます。ありがとうございました。
審査員 吉田 義広様(福島民友新聞社編集局写真映像課長)
最優秀賞の大谷佐平さんの作品はバラの中に人物を入れ込んだ作品で、望遠で撮影して美しいボケに見とれてしまいました。女性の帽子がすがすがしい初夏の到来を告げているかのようで、人物の立ち位置も中央にいて良かったかと思います。背景にはバラのアーチがあるため奥行きを感じ、題名の「夢の中の散歩道」も合っています。最優秀賞にふさわしい作品でした。優秀賞の遠藤さんの作品は夜の民家園を撮影され、幻想的に仕上げられていました。シャッターを開けっ放しにしているためライトでの光の線が人の動きをイメージさせ、足もとを照らす緑色の明かりとお月様が闇夜に浮かびあがり幻想的でキレイでした。優秀賞の熊田さんは福島空港公園で撮影され、真っ赤なツツジを手前に置き印象的でした。奥ではよさこいのイベントだったのでしょうか、旗が振られ賑やかさを感じます。植物の緑色とタイルの青色でとてもカラフルな作品で、春のスプリングしそうな楽しい一日が伝わってきました。ふくしまの公園特別賞優秀賞の門林さんは青空の下で遊ぶ子どもたちを撮影されました。太陽と遊具をうまく利用し、撮影ポイントも微妙に移動したのかと思います。ワイドレンズで子どもたちに近寄って撮影しているため写真に迫力があり、逆光でもうまく撮影されていた作品でした。
今回、初めて審査させていただきました。公園は気持ちを癒やしてくれる素敵な場所ですが応募作品は私が今まで見てきた公園とは別の印象をもたせる、すばらしい表情の写真でいっぱいでした。季節や時間帯を惜しまず皆さんが工夫し撮影されているため見ごたえ十分、画角や人の表情も撮影者の強い意図を感じる作品が多かったと思います。ただ、トリミングの甘さや、メインとなる被写体などが途中で切れている作品もあったので少し残念に思いました。
審査員 猪股 慶藏(公益財団法人福島県都市公園・緑化協会理事長)
入賞された皆さま、誠におめでとうございます。今回のコンテストで応募いただいた作品を拝見し、あづま総合運動公園をはじめ当協会が管理しております公園や施設が、高齢者から子どもさんまで幅広い年齢層の方々に気持ちよくご利用いただいておりますこと、また、訪れる皆さんにとって四季を通じて、いつもの生活や特別な日の思い出づくりの場となる可能性があることをあらためて感じました。
最優秀賞に選ばれました作品は、「あづま香りのバラ園」を背景にした、印象に残る、とても美しい一枚です。当協会の広報誌“あづまーれ”などで積極的に使用させていただきたいと思います。
これからも、あづま総合運動公園をはじめとする都市公園で、四季折々の魅力あるシーンをカメラに収めていただきながら、楽しい時間を過ごしていただきたいと思います。多くの皆さまのご来園を職員一同、心よりお待ちしております。